知的遊戯の部屋

~パズルとクイズと雑学とをあなたに~

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📕あて字辞典📕 ~Substitute character dictionary~

まえがき

 

 小説を読んでいると、よく当て字が出てきます。
 当て字を使うので有名な作家と言えば、夏目漱石泉鏡花
 推理作家では、小栗虫太郎夢野久作。近年では京極夏彦
 明治、大正、昭和の文豪の作品の中には、必ずといっていいほど当て字が使われています。

 当て字とは、
和語・外来語の書き表し方で、漢字本来の意味には関係なく、その音訓を借りてその語の表記に当てた漢字。
 または、和語・外来語で、漢字の音訓には関係なく、意味が似ていることなどから、ある語を二字以上の漢字を使って漢熟語の形(あるいは、それに準ずる形)で書き表したもの。(広辞苑 第六版より抜粋)
のふたとおりがあるようです。

 当て字は、「(当座の)字を当てる」という日本語の表現に由来した概念であり、通例は漢字の転用について言います。

 漢字の字義を無視し、読み方のみを考慮して漢字を当てる場合(借字)
 漢字の読み方を無視し、字義のみを考慮して漢字を当てる場合(転注)

 当て字には、『学年別漢字配当表』(教育漢字)や『常用漢字表』に掲載されていない漢字や読みを使うものが多く、その場合、マスコミ等では法令の定めにより使用することを原則として避けています。

 物書きとしては当て字は、切り離せないアイテム。
 でも、当て字ばかり使うと読みにくくなるのも事実です。
 物語の文脈を考えて、効果的に当て字を使うのが望ましいと思います。

 ここにあげる当て字は、たくさんある当て字の中でも、使用頻度が高い、若しくはよく目にする。その中から作者自身が独断で選出したものを辞書形式に纏めました。
 
 少しでも、執筆時の参考・手助けになればと存じます。

 

【あ】

【ああ】嗚呼、噫
  烏乎 ・ 吁 ・ 吁々 ・ 吁嗟 ・ 嗟 ・ 嗟吁 ・ 嗟矣 ・ 嗞嗟 ・ 
  叱嗟 ・ 噯喲 ・ 噫呼 ・ 噫嘻 ・ 噫噫 ・ 唉 ・ 咄

 

【アート】
  技巧 ・ 技法 ・ 術生 ・ 技芸

 

【アイスクリーム】
  氷菓子 ・ 氷菓

 

【あいつ】
  彼奴 ・ 渠奴 ・ 那奴 ・ 阿奴

 

【あいて】相手
  敵手 ・ 対手

 

【アイデア
  極地 ・ 趣向 ・ 観念

 

アイデンティティ
  同致 ・ 自己同一性 ・ 自我同一性 ・ 主体性

 

【アイドル】
  本尊 ・ 偶像 ・ 女神

 

【アイロニカル】
  反対語

 

【アウトライン】
  外観

 

【あおぐろい】青黒い
  黝い

 

【あおざめる】青ざめる
  蒼冷める ・ 蒼褪める ・ 蒼白める

 

【あおる】呷る
  迎飲る

 

【あおる】煽る
  翻る

 

【あかい】赤い
  赭い ・ 赬い ・ 絳い ・ 緋い ・ 丹い ・ 朱い ・ 赧い ・ 赮い ・
  赫い ・ 真紅い

 

【あからさま】
  明様 ・ 明白地 ・ 白々地 ・ 端的

 

【あかり】明かり、灯
  照明 ・ 燈 ・ 洋灯 ・ 光明 ・ 灯火

 

【あかんぼ】赤ん坊
  孩児 ・ 嬰児

 

【あきらか】
  明白 ・ 燎か

 

【あきらめる】諦める
  断念める ・ 絶念める ・ 詮める ・ 所拴る

 

【あくどい】
  悪毒い

 

【あくび】欠伸
  欠 ・ 呿呻 ・ 吹呿 ・ 喣 ・ 叭

 

【あくまで】飽くまで
  饗まで ・ 顕く迄

 

【あぐら】胡座
  趺 ・ 趺坐 ・ 胖座 ・ 蟠坐 ・ 安座 ・ 安坐 ・ 胡踞 ・ 胡床 ・ 足座

 

【あざけり】嘲り
  冷笑けり ・ 嘲罵 ・ 嗤笑

 

【あさはか】浅はか
  浅墓 ・ 浅慮 ・ 浅薄 ・ 浅果敢

 

【あさましい】浅ましい
  浅間敷い ・ 浅猿しい

 

【あざやか】鮮やか
  鮮明 ・ 鮮麗

 

【あざわらう】嘲笑う
  冷笑う ・ 冷哂う ・ 侮笑う

 

【あせる】焦る
  躁る ・ 焦燥る ・ 焦心る

 

【あたふた】
  慌々忙々 ・ 慌忙 ・ 忙中 ・ 倉皇

 

【あたらしい】新しい
  鮮しい

 

【あたり】辺り
  四方 ・ 四隣 ・.四辺 ・ 四面 ・ 四囲 ・ 周囲 ・ 傍 ・ 付近

 

【あたりまえ】当たり前
  当然 ・ 普通

 

【あたる】当たる、中る
  適中る ・ 的中る ・ 該る ・ 射る ・ 了る ・ 命る ・ 中毒る

 

【あちこち】
  彼方此方 ・ 那辺這辺 ・ 那方這方 ・ 彼地此地 ・ 彼方是方

 

【あつかましい】厚かましい
  鉄面皮しい ・ 厚顔しい

 

【あっさり】
  洒然 ・ 繡洒 ・ 淡白 ・ 簡単 ・ 淡泊 ・ 淡白

 

【あっち】
  彼方 ・ 彼地

 

【あつめる】集める
  聚める ・ 鳩める ・ 輯める ・ 蒐める ・ 鍾める

 

【あて】
  目的 ・ 的 ・ 適合 ・ 信 ・ 凴拠 ・ 依頼 ・ 標 ・ 目標 ・ 
  目途 ・ 目算 ・ 胸算 ・ 理想 ・ 期待 ・ 見当

 

【あてど】当て所
  目的 ・ 当途

 

【あでやか】艶やか
  娟妍 ・ 嬋娟 ・ 妖嬈 ・ 婀娜 ・ 艶麗 ・ 婉やか

 

【あどけない】
  愛度気ない ・ 無邪気い ・ 邪気ない

 

【あととり】跡取り
  相続者 ・ 世継 ・ 嫡子 ・ 継嗣

 

【あなた】貴方、貴女
  貴所 ・ 貴下 ・ 貴君 ・ 貴郎 ・ 貴公 ・ 貴客 ・ 貴様 ・ 貴兄 ・
  郎君 ・ 貴夫 ・ 貴生 ・ 所天 ・ 良人 ・ 我夫 ・ 貴娘 ・ 貴嬢

 

【あばく】暴く、発く
  訐く ・ 摘発く ・ 暴露く

 

【あやまる】謝る
  謝罪る ・ 詫る ・ 悞る

 

【あらゆる】
  所有 ・ 諸有る ・ 悉皆 ・ 凡百 ・ 総る

 

【あらわす】表す、現す
  標す ・ 露す ・ 了得す ・ 表出す ・ 旌す ・ 表現わす ・ 露す ・ 彰す ・ 誌す

 

【あらわれる】現れる、表れる
  見われる・流露れる・形れる・所現れる・幻れる

 

【ありあり】
  瞭々・歴々・現然・明白・明歴・歴然・明々・亮々

 

ありさま】有様
  景情 ・ 常態 ・ 状態 ・ 形状 ・ 現状 ・ 容子 ・ 容態 ・ 態度 ・ 光景 ・ 情景

 

【アリバイ】
  不在証明 ・ 立証

 

【アルコール】
  酒精

 

【あわただしい】慌ただしい、遽しい
  急遽しい ・ 狼狽しい ・ 慌忙しい ・ 急慌しい ・ 周章しい ・ 匇惶しい ・
  惶急しい ・ 倉皇しい

 

【あわてる】慌てる、周章てる
  惶てる ・ 遽てる ・ 狼狽てる ・ 驚惶てる

 

【あわれ】憐れ、哀れ
  愍然 ・ 憫れ ・ 可傷 ・ 隣憫 ・ 愛隣 ・ 有情

 

【アンフェア】
  邪道

 

【い】 

【いいつける】言い付ける
  吩咐ける・言告ける・訴ける・命令ける・呍咐ける

 

【いいなずけ】許嫁、許婚
  聘定 ・ 命夫

 

【いいわけ】言い訳、言い分け
  分疏 ・ 弁駁 ・ 弁疏 ・ 言解 ・ 弁解 ・ 釈明

 

【いう】言う、云う、謂う
  譜う ・ 道う ・ 曰う

 

【いかる】怒る
  瞋る ・ 慍る ・ 忿る ・ 嗔恚る ・ 艴然る

 

【いき】息
  呼気 ・ 気息 ・ 呼息 ・. 呼吸 ・ 息気 ・ 吐息 ・ 気

 

【いきづまる】息詰まる
  息塞る

 

【いきなり】
  匇卒 ・ 行成 ・ 突如 ・ .突然 ・ 卒然 ・ 如何 ・ 行也

 

【いくつ】幾つ
  幾個 ・ 幾箇

 

【いくら】幾ら
  幾許 ・ 幾多 ・ 如何 ・ 幾価

 

【いくらか】
  幾千か ・ 幾何か ・ 若干 ・ 多少 ・ 幾許か

 

【いじける】
  萎縮ける

 

【いじめる】苛める
  酷待る ・ 窘める ・ 虐める ・ 意地める

 

【いじらしい】
  可憫しい ・ 可哀しい ・ 怜しい ・ 可憐しい

 

【いそいそ】
  得々 ・ 急々 ・ 嘻々 ・ 嬉々

 

【いそがしい】忙しい
  鞅掌い・多忙しい・連忙しい・繁忙い・急がしい

 

【いたずら】悪戯
  譃戯 ・ 悪劇 ・ 遊戯 ・ 悪策 ・ 火遊び ・ 児戯

 

【いたましい】痛ましい
  惨ましい

 

【いたわる】労る
  勦る ・ 慰撫る ・ 恂る ・ 劬わる

 

【いちにち】一日
  終日

 

【いちぶしじゅう】一部始終
  一伍一什 ・ 一分四什 ・ 一什始終 ・ 一五一十

 

【いちゃつく】
  粘着く ・ 春戯く

 

【いつか】何時か
  過般 ・ 或時 ・ 不知 ・ 何日

 

【いっぱい】一杯
  満胸 ・ 全身 ・ 満員 ・ 充満 ・ 塡充 ・ 充分

 

【いつも】何時も
  毎時 ・ 毎度 ・ 日常 ・ 平常 ・ 常例 ・ 例も ・ 例年 ・ 平生 ・
  平素 ・ 平日 ・ 平時

 

【いつわり】偽り、詐り
  詐欺 ・ 詐偽 ・ 詐瞞 ・ 佯り

 

【いとおしい】
  最愛 ・ 可惜い ・ 可憐しい

 

【いとぐち】糸口、緒
  端緒

 

【いねむり】居眠り
  坐睡 ・ 座睡 ・ 仮睡り

 

【いばる】威張る
  息張る ・ 意張る

 

【いびき】鼾
  鼾睡 ・ 嚊声

 

【いぶかしい】訝しい
  不審しい ・ 審しい

 

【いまいましい】忌々しい
  残念しい

 

【いましめ】戒め、縛め、警め
  禁制 ・ 絆め ・ 誡め

 

【イメージ】
  心像 ・ 幻像 ・ 像

 

【いや】嫌、厭
  可厭 ・ 不満 ・ 不快 ・ 不懌

 

【いやみ】嫌味、厭味
  怨言 ・ 忌味 ・ 否味 ・ 反感

 

【いやらしい】嫌らしい、厭らしい
  鄙俗い ・ 淫奔しい ・ 鄙しい

 

【いよいよ】愈々
  倍々 ・ 弥々

 

【いらだたしい】苛立たしい
  焦躁しい

 

【いろいろ】色々
  種々 ・ 百々 ・ 百方 ・ 多種

 

【いろどる】彩る
  色彩る ・ 絢どる

 

【いわれ】
  理由 ・ 由緒 ・ 所因 ・ 原因 ・ 所由

 

【う】

【ウィット】
  機才

 

【ウィンク】
  瞬

 

【ウィンドウ】
  飾窓 ・ 商品窓

 

【ウォッカ】
  火酒

 

【うかうか】
  漫然

 

【うかがう】窺う、覗う、伺う
  候う ・ 覬う ・ 覘う ・ 承う

 

【うかる】受かる
  合格る

 

【うごめく】蠢く
  蠢動く ・ 動揺めく

 

【うしろ】後ろ
  背・背後・背姿・屋後・後方・後姿・後背・背面・陰

 

【うしろめたい】後ろめたい
  背徳い ・ 影護い

 

【うそ】嘘
  虚誕 ・ 妄語 ・ 虚妄 ・ 不好 ・ 芒言 ・ 虚言 ・ 譃言 ・ 虚偽 ・
  嘘偽 ・ 嘘言 ・ 偽 ・ 作言 ・ 詐・ 誤謬 ・ 虚事 ・ 虚構

 

【うそつき】嘘つき
  空説家 ・ 譌言家 ・ 嘘言家 ・ 仮言家 ・ 嘘吐

 

【うたう】歌う、唄う、謡う
  頌う ・ 諷う ・ 詩う ・ 謳う ・ 唱う ・ 嘯う

 

【うたがい】疑い
  疑問 ・ 疑惑 ・ 疑具 ・ 猜疑 ・ 懐疑 ・ 疑心

 

【うたたね】転た寝
  仮寐 ・ 仮寝 ・ 仮睡

 

【うち】家
  宅 ・ 家眷 ・ 宿 ・ 内部

 

【うち】内・中
  裏 ・ 裡 ・ 衷

 

【うちあける】打ち明ける
  自白ける ・ 告白ける

 

【うつ】打つ
  撲つ ・ 批つ ・ 報つ ・ 悸つ ・ 搏つ

【うっかり】
  浮り ・ 空疎 ・ 迂闊 ・ 呆然

 

【うつくしい】
  美麗 ・ 敦美しい ・ 妖蠱しい ・ 姸しい

 

作者から

小説を書くときの「あて字」。

ATOKの辞書ユーティリティや、IMEユーザー辞書に登録してお使いいただくことも……。

あいうえお順に少しずつ更新していく予定でいますが、このまま増補していくと、可成りの文字数になりそうなので、個人的に不必要だと思われるものは、加筆の段階で作者の独断により端折ることといたします。

 

尚、他の小説の執筆も有り、こちらの更新は不定期になることをお許し下さい。